今日の日記は、夜に予定が入ったためにおそらく更新できないと思われるので、早めに書いておこうかと(笑)。まあ呼び出された理由は、おそらく酒を飲まずに運転しろって事だろうと思われますが、久しぶりに会う人もいるので、楽しみでもあります。
でも集まる理由ってのが、その久しぶりに会う人間の大学8年生(4回目の留年) が確定したからそれを慰めるため、っていうネガティブすぎる理由なんですが。あと別の知り合いも来るんですけども、その人はその人で会社辞めたいとか言い出して、しかもろくにPC触ったこともないのにアビバに50万払って入会したらしく。で、その人の事情も一緒にいろいろ話し合う、というステキイベント付きだったり。
…はっきり言って、今からでも断った方がいいんじゃないかとすっごく思うんですが、何か面白いネタにでもなるかも 知り合いを見捨てるなんて事はできませんので、行ってきます。いいネタ拾えるといいなぁ せめて悩みくらい聞いてあげれればいいんですが…。
*24日注*
23日までは、上記「大学8年生(4回目の留年) が確定したからそれを慰めるため」という部分が「大学8留(8回目の留年) が確定したからそれを慰めるため」となっておりました。しかし、その情報は友人が間違って私に伝えたことをそのまま鵜呑みにして書いてしまったためで、その知人によく聞くと「大学8年生ではあるが8留じゃない」とのことでした。名誉を傷つけてしまったこと、深くお詫び申し上げます。…今年こそ卒業できるよう頑張って(つかもうこれ以上留年できないけどね)。あとは卒論だけなんだからさ!
えー、昨日の続きです。昨日は現状の有料型映像コンテンツについてのデメリットと、新技術である「NetLeader」の相違点を書きました。その結果、現在の各種方式よりは「NetLeader」の方がユーザビリティが高い、という風に思えます。
しかし、それでもこの方式が「成功するか微妙」と考える理由があるのです。その理由とは…というところで昨日は終わったのですが、今日はその理由を書いていきたいと思います。
では、その「成功するか微妙」と判断する理由は何か。それは
という点からです。まず1つ目の理由の根拠としては、この技術の詳細ページから抜粋すると
会員制有料サイトからのコンテンツ入手や、課金をライセンス発行条件に設定している場合は、まず、ダウンロードしたユーザの個別情報(IPアドレス、プロバイダ加入ID、USB-Key、SafetyPass等各種認証システムからの情報等)をリアルタイムにファイルに埋め込んで配布します。
その後、ユーザが再生を試みてファイルへのライセンス要求があった際に、ファイルに埋め込まれている個別情報と、再生を試みたユーザの個別情報が一致しない場合、そのファイルは不正にコピーされたものとし、ライセンスを発行しないという設定も可能です。
となっているからです。この文章を別の側面から読めば「ユーザーが再生を試みる時には、そのファイルに記録されているライセンスをチェックし、サーバーへ問い合わせて一致するかチェックする」とも読めるからです。ただし「ファイルに含まれるユーザーの個別情報を、再生を試みたときにプレイヤーが取得した個別情報と比較し、再生可否をチェックする」とも読むことができるため、常にインターネットに接続していなければ再生できない、とは言い切れません。しかし可能性としては十分あり得ると思います。
仮にそうだとすると、今時インターネットに繋がらない状況は少ないといえるものの、スタンドアロンのPCでは、このコンテンツは再生できないことになります。また、このシステムは「IPアドレス、プロバイダ加入ID、USB-Key、SafetyPass等各種認証システムからの情報等」を認証に使用しているため、一人の人間が複数台PCを持っていたとしても、ダウンロードに使用したPC以外ではコンテンツを再生できない、という可能性もあるでしょう。
他にも、コピーや移動に関する制限がないとはいえ、この認証キーの生成方法では、トラブルなどでOSを再インストールしたときにも再生できなくなる可能性もあるかと思われます。ということで、運用面ではやはりこういったプロテクトの常として、ユーザビリティが低いと言わざるを得ません。しかし、認証キーの生成に使うキー次第では、OSの再インストール後でも使用できる可能性はありますが。
上記の問題だけでもデメリットですが、こちらは運用次第で回避できる部分もあります。しかし、より大きな不安要素が存在します。プライバシー上の問題です。上記引用にも含まれていますが、再度その部分を引用すると
ダウンロードしたユーザの個別情報(IPアドレス、プロバイダ加入ID、USB-Key、SafetyPass等各種認証システムからの情報等)をリアルタイムにファイルに埋め込んで配布します。
この部分です。認証キーに「IPアドレス、プロバイダ加入ID、USB-Key、SafetyPass等各種認証システムからの情報等」を含めるとしており、しかもそのデータはZDNETの記事によると
事業者としては、大元となる配信サーバこそ用意するものの、一度ユーザー同士でファイル交換が始まってしまえば、後は流れにまかせる方式だ。
もっともコンテンツの流通が、完全に事業者の手を離れたところで行われるのも困る。そこで、NetLeaderでは流通経路を追跡するための、以下のような技術も組み込まれている。
まず、コンテンツを「最初に」ダウンロードする場合。ユーザーは、動画ファイルをダウンロードするにあたり、配信サーバに個別情報を送信する。これによって、ダウンロードされたコンテンツには“最初のユーザーの個別情報”が書き込まれる。
次に、そのコンテンツが別ユーザーにダウンロードされ、ライセンス発行された場合。この時、視聴しようとするユーザーの個人情報は、コンテンツ自体に書き込まれた情報と、符合しない。これを認識したコンテンツファイルは、違いを配信サーバ側に通知。これにより、「コンテンツごとの所有者の推移」がサーバ側で把握できる仕組みだ。推移は、何世代にもわたり把握することもできる。
「何世代にも渡り把握できる」と明言されています。こちらは主なデータ流通をP2Pに委ねた場合の話ですが、これはつまり「サーバ側で誰がどのデータをP2Pに流通させ、さらに誰がそのデータを落として視聴したか」が完全にトレースできるということです。
そして上記の認証キー生成に使う条項を見てみましょう。「IPアドレス、プロバイダ加入ID、USB-Key、SafetyPass等各種認証システムからの情報等」と書かれています。この中で特に注目しなければいけないのは、SafetyPassです。このデータを収集されれば、ほぼ間違いなく個人がサーバー側(NTTコミュニケーションズ) から特定できることになります。
SafetyPassがショップなどにデータを送る場合は暗号化してデータ通信しているようですが、このシステムのコンテンツがサーバ側にデータを送る場合はどうなのでしょうか。通信経路が暗号化されており、適切に管理されるなら問題が起こる可能性は低いでしょうが、認証キー自体は暗号化されていても、通信経路が暗号化されていないままなら。その通信する内容を解析し、直前にそのデータを所持していたユーザーの情報くらいは、クラッカーによって引き出されてしまうかも知れません。
とはいえ実際にはこれらのキー生成用データを一つだけ使うことはせず、いくつかの情報を組み合わせて使うでしょうから、あまり危惧することではないのかもしれませんが。どちらにしろ、サーバ側ではそのデータを合法にしろ違法にしろ、一度でも再生した全てのユーザーの情報が収集される可能性はあるということです。この点について、気分のいいユーザーはあまりいないでしょう。
では、どんな情報から認証キーが作られるかを考えると、IPアドレスは変動するのでキー生成には不向きですし、プロバイダのIDもPCに保存されておらず、ルーターに記録されているものであれば読み出せないでしょう。となると、USB-KeyやSafetyPassのような認証システムのデータ、PCのハードウェアから生成したデータ、Windowsのシリアルキーなどが候補になるでしょうか。SafetyPassに関しては上記プライバシーの問題が、PCハードウェアからのキーではハードウェア構成を変えたとき・または自分が持つ別のPCに移動したときに再生できず、Windowsのシリアルキーからでも同様の問題を抱え込む事になります。
プロテクト技術としてはかなり努力をしていると思われるのですが、私は上記の点で「成功するか微妙」と考えました。では、私がまだ一人のユーザーとして使ってもいいな、と思う環境はというと、
のようなものです。特に1の「恒久的に」という部分は、仮に再認証が必要になった場合にも必ず認証でき、そのコンテンツに払った料金が無駄にならない、ということです。むろん一度認証すれば再び認証が発生しないことが望ましいのは言うまでもありませんが。
と、ここまで長々と書いてきましたが、私だけでもこれだけの不満点があるのですから、NTTコミュニケーションズの方が考えておられるように、このシステムでは「広告から利益を得るタイプの映像配信が望ましい」でしょう。真にインターネットでユーザーに有料の映像コンテンツを売りたいと考えるなら、上記の不満点を解消することは必須と考えます。現状のこのシステムならDVDを購入する方が、コストはさておき運用性では遙かに上ですから。
メーカーとしてコンテンツの違法コピーが出回るのは大きな問題でしょうが、それを守るプロテクトシステムがユーザーに対して許容しがたい不便・不利益を与えてしまうなら、そんなシステムは広まりません。それは日本の各レコード会社が、音源をmp3で販売しようとして、そのシステムのあまりの不便さ・価格の高さのために失敗した事と、アップルのiTuneが大成功を納めた事を見比べれば分かることです。
合法的に安くインターネットでコンテンツが買えるようになれぱ、メーカーにもユーザーにも大きなメリットとなります。メーカーの利益を守るためにプロテクトを掛けるなとは言いませんが、ユーザーが納得できる形でのものでないと成功しないでしょう。それは歴史が証明しています。未だ理想のシステムはできていませんが、そのシステムが早期に完成することを、一ユーザーとして願ってやみません。
…以上、乱文乱筆となりましたが、一通り完成したので公開しておきます。やけに長くなった&時間かかっちゃった…。