カラオケ。そう、過去 採点機能に完全敗北を喫した、カラオケ。今まで経験したことのない屈辱を味わったあの日。自分自身の人生まで否定されたあの日(注:くりゅえるは過去のトラウマと混同しているようです)。
味わった屈辱は必ず返す、それが俺の流儀。ということで、本日満を持して行って来ましたよ。過去の自分を超えるために。新たな未来を掴む為に。俺自身の全てを賭けて、その戦場(カラオケ) へと……。
……なんて大袈裟にネタにしましたが(笑)、GW中はずっと仕事でストレスも溜まってましたし、息抜きになればということでカラオケに行っただけなんですけどね。とはいえ、もちろん以前味わった敗北感を忘れたわけではありません。今日こそは採点モード中に打ち切られることなく、最後まで歌いきってやると意気込んで突撃です。
まずは小手調べということで、あまり自信のない曲で採点モードの厳しさを再度チェックすることにします。選んだ曲は「奇跡の薔薇(はな) @イニシャルD ED曲」。前回の反省から、今回は男性ボーカル曲でのチャレンジです。
………。
あと数コーラスのところで打ち切られました。しかしこれは採点レベルが以前と同じく厳しいものかどうかをチェックするための曲でしたから、予想通りです。細かい部分のメロディを覚えていない曲では、問題外というのが良く分かりました。採点レベルは以前のままのようです。
ここからが本番。最近は歌っていなかったものの、過去に歌いこんだ曲のひとつ「背徳の瞳 @V2(YOSHIKIと小室哲也のユニット)」でアタックします。ブランクがあるとはいえ、細かいメロディラインも問題はないはず。いくぜ! 100万台!!
………。
撃 沈。
そんな、バカな……。[コマンド入力:↑ ↑ ↓ ↓ ← → ↑ ↓] …なっ、なぜラクライが落ちんのだ…。ラクライのケイがやぶられたとでもいうのか……
メロディラインは問題ないぞ。音も外してないし、本物に近づけるべく小室哲也の声マネまでしたのに! ……あ、それが問題なのか。
ということで、声色を変えてモノマネをしてはダメ(当然だ) というデータを得ました。敵を知り、己を知れば、という事で、これでもうオールオッケーです!(本当かよ…)
続けていくぜ! と、選んだ曲は「コンドルは飛んで行く」……。あ、これは友人がその直前に入れた曲だった(マジで)。正しくは「A STORY @hide」。この曲は歌う部分が1分足らずという、こういうチャレンジに使うには最適な曲。ただし、この曲まで打ち切られたら、俺の自信は粉々に打ち砕かれ、二度と立ち上がれなくなるという諸刃の剣。素人にはお勧め出来ない。…しかし引くわけにはいかない。この戦いには俺の全てが懸かってるんだ!(懸かってません) くらえ! ショッカー!!
………
(カメラに向かって走り寄ってくる人。手には白い紙を誇らしげに抱えている。そして今、それをカメラの前に大きく広げた。それにはこう書いてあった)
勝 訴
やったよママン!! 俺、無罪だよ!! 完走できたよ!! 幾度となく味わってきた敗北も、全ては今日この時のためにあったんだね! と、思わず法廷闘争を思い出したりもしましたが、何とか完走です。しかしこの曲を完走しただけでは、はっきり言ってただの自己満足です(そもそもこのチャレンジ自体が自己満足以外のなにものでもないが)。ということで、続けて「ROCKET DIVE @hide」で完走できるか挑戦することに。
………。
(彼女をスカイダイビングに誘った男。しかし飛行機は本来のダイビングポイントからどんどんと外れていく。彼女がいぶかしみながら彼に尋ねる。「どこへ行くの」と。男は答える。「ほら、もう着いたよ。さあ、下を見てごらん」と。彼女がその飛行機から下をのぞくと、そこにはこんなメッセージが、車を複数台並べる事で記されていた)
愛 し て る 。 結 婚 し よ う
……間違いました。
(砂漠のど真ん中。道に迷いさまよう旅人が一人歩いていた。そこになぜか不釣合いな自動販売機がぽつんと置いてある。男は喜び勇んで、小銭を入れてボタンを押す。しかし出てきたのは飲み物でなく、一枚の紙だった。そしてそこにはこう書かれていた)
勝 訴
……いや、意味わかんないし。
まあアレだ、俺が言いたいのは、だ。「ROCKET DIVE @hide」でも完走したぞ、と。そう言いたいわけなんだよ、ワトスン君。前々から言われているように、スタッカートを効かせた曲のほうが、こういう採点機能と相性がいいということでしょうか。
そんなこんなで、ようやく今日、前回の敗北を乗り越え一人前の男になれました 雪辱を果たしました。ひとつ人間として、大きく成長できるきっかけになったと思います。明日からも素晴らしい日が続きますように……。
………。
その後。
ハローワークへ行って、仕事の無さと自分の未来に暗澹たる気持ちになったのは言うまでもありません。カラオケにチャレンジするより、仕事やそのための勉強にチャレンジする方が先決だと思いました。まる。