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目に映る全てを疑え、というのは案外真実

■ [その他] ルーターの設定を依頼したら、やってくれちゃってた話

自分が勤務してるブラック企業での話だが、先日、新たに光回線を引いたので、それ用のルーターを NTT に依頼して発注・設定してもらってたんですよ。ちなみにブツはヤマハのルーター RTX1200 の NTT OEM 版(型番が違うだけで中身は同じ)。

ルーターは別に NTT 以外に発注してもよかったんだけれど、他の取引やら契約やらの関係もあるので、NTT に一括でお願いしたのだが、見事に設定ミスをやってくれた顛末の話。

うちの会社にはすでに別の回線とルーターがあって、社内LAN環境が構築されている。で、その環境に新たに光回線を1本増やし、ルーターを増設して、社内LANと接続しようというのが今回の話の発端だった。つまり、インターネット側への出口を2本にして、社内LANは一つのまま運用しようとしていたわけ。

で、既存のルーターで DHCP サーバー機能を提供している関係で、新しいルーターでも DHCP サーバーを有効にしてしまうと、LAN内部のクライアントに悪影響が出てしまうし、新しく増えた回線には、社内の一部サーバーやクライアントのみ接続させる予定だったことから、DHCP サーバーは必ずオフにしてくれ、と何度も言っておいたのだが。

はい、見事にオンのまま納品されて、ネットワークトラブル発生しますた。発端は、1台のクライアントがネット接続やメール受信できないという連絡があったこと。はじめはハードウェアトラブル・ソフトウェアトラブルを疑って、設定や動作の確認を行ったのだが、そういった兆候がなかった上、代替PCをネットワークに繋いだところ、Active Directory の認証ができなかったため(AD サーバーは、既存回線と VPN 接続された別拠点にある)、ネットワークの問題かもとひらめき、新規導入されたルーターのことを思い出したわけだ。

あれだけ言っておいたのだし、まさか設定ミスなど無いだろうと思いつつ、telnet から設定を見ると、見事に DHCP サーバーがオンになっている上、すでに20台ほどのクライアントにIPアドレスがリースされている。ヤマハのルーターを触るのは初めてだったので、リファレンスを読みつつまずは管理者にならないと、ということで、

administrator

で管理者権限になり、

dhcp manual release IPアドレス

で各クライアントのIPアドレスを解放した後、

no dhcp service server

で DHCP サーバーを止めて完了。その後問題のクライアントを再起動させると、問題なく接続できるようになった。

こんな環境で運用するにしても、もっと別にいいやり方があるとはもちろん思うが、既存のルーターや回線を自社でメンテナンスできない(主に契約上の問題で) ため、その環境を壊すことなくもう一つのネットワーク環境を作ろうとしていたらこのザマ。この対応をしていたおかげで、午前中丸つぶれでしたよ、ええ。

さらにはこの件に関する話を NTT の担当者に電話したところ、担当者からは一切謝罪なし。まあいいですけどね、設定変更はそう難しくもなかったから。でも仮に俺がいなかったら、そのクライアントを使用していた20人くらいは確実に1日仕事にならなかったんだけど、そういう責任問題一歩手前だったんだから、その辺り気を遣ってもいいんじゃないかなと。

ま、俺的にはこのブログのネタをありがとう、という感じだったんだけどね(笑)。ということで、どこの誰が設定した機材であれ、新規導入されたものはまず疑え、という定説を身をもって知った俺でしたとさ。

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