久々の考察ネタ。で、今回話題にするものは
- ヤフーからの通知を装った日本語フィッシングで何が起きていたか
このネタである。Mixiにしばらく前に書いたネタの転載なので、時間が経ってしまったが、この話は相当巧妙であり、かつ典型的とも言えるフィッシング詐欺の手口だったので、こちらでも書いておくことにした。
さて、最近流行の兆しを見せている「フィッシング詐欺」であるが、既に相当巧妙なものが出回っていたらしい。最初に確認されたのは9月末頃とのことだから、それなりの期間出回っていたことになる。ただ、有名になったのはこのサイトの管理人氏がヤフーにヤフーメールの脆弱性を連絡し、それが修正されてからのようだ。
最近よく聞くようになった「フィッシング詐欺」という言葉だが、これは「fishing(釣り上げる)」という綴りではない。「Phishing」という綴りとなる。意味合いとしてはユーザーを偽ページに誘導し、「釣り上げてしまう」という点で同じだから「フィッシング」という発音だが、なぜ“f”ではなく“ph”なのか。
それはユーザーを釣るためのえさ(メール) が「so”ph”isticated」されているから、らしい。「sophisticated」という聞き慣れない単語には「洗練された, 高尚な; 気取った; 世間慣れした; こじつけた; まぜ物をした; (作品・文体が)凝った; (機械などが)精巧な, 複雑な.」といういくつかの意味がある(Infoseek辞書より)。まあこの場合は「正当なページに偽のページを混ぜ込んだ」とか「偽のページを正当なものであるかのようにこじつけた」という解釈が正しいのだろう。で、そのような偽ページにユーザーを誘導して、まんまとユーザーを「釣り上げて」しまうわけだ。言い得て妙な言葉である。
しかしいくら凝っているといったって、そんなページに誘導されたらすぐに分かるだろう、と思うかもしれない。だがそれは間違いである。上記のサイトを見ても分かるとおり、一見しただけでは詐欺ページに自分がアクセスしているという事を、そうそう判断できない。実際にセキュリティ意識の高いユーザーが多く集まっているはずの「セキュリティホールmemo メーリングリスト」のとある参加者でさえ、引っかかってしまったという報告をされていた(ただしその後すぐに不審な点に気が付いて、カード会社に連絡し、事なきを得ているが)。
今回はヤフーメールの脆弱性を突き、利用した形となっていたため、その穴が修正された今では、少なくともこの詐欺メールについては問題ないのかも知れない。だが今回利用されたヤフー以外にも、多くのサイトで脆弱性が眠っていると言われている。そう、クロスサイトスクリプティング(XSSとも表記する) という脆弱性だ。
これは非常に概念を説明しづらいので、下記ページの解説を読んでいただきたい。
http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/30xss/xss01.html
これでも分かりづらいかも知れないが、要は「第三者が・弱点のあるサイトに対して・外部から・その弱点のあるサイトが指示したように見せかけて・ユーザーに指示を与えることができる」といったものだ。つまりは「なりすまし」である。それと一致するものがないだろうか。そう、上記のフィッシング詐欺だ。このXSS脆弱性を利用することで、なりすまし詐欺・すなわちフィッシング詐欺を働くことができるわけだ。(今回のヤフーもXSS脆弱性が原因)
タチが悪いのは、このXSS脆弱性は未だSEの間では危険認識が低く、この問題を軽視するSEが数多くいるということだ(伝え聞くところによると。ただし全てのSEがそうでないことをお断りしておく)。徐々に危険性は知られてきたものの、それでもこの脆弱性は多くのサイトが抱えているといわれる。何しろ日本有数のポータルサイトであるヤフーですら、そのメールサービスに残っていたくらいなのだから(以前にもその脆弱性の修正はされていたが、まだ残っていたらしい)、あとは推して知るべし、である。
ではこの詐欺から身を守る方法はないのか。実は全てではないにしろ、参考にするとよい事例がある。それは、現在の別の詐欺から身を守る方法を見本にすればいいのだ。その詐欺とは、「オレオレ詐欺(最近は振り込め詐欺と報道されているが)・架空請求詐欺」。いわずと知れた最近流行中の詐欺手法である。
実際、これらの詐欺には共通項が多い。識者にも、今後はオレオレ詐欺や架空請求詐欺が衰退し、フィッシング詐欺に取って代わっていくだろうと予測している人もいるほどだ。実際その読みは結構正しいと思う。ではどの点で共通しているのか。
この二点である。まずなりすましであるが、オレオレ詐欺や架空請求詐欺なら警官や被害者・孫や子供、債権回収業者になりすます。フィッシング詐欺はサイトの管理者(今回の場合ならヤフー) になりすましている。危機感を煽る点は、オレオレ詐欺や架空請求詐欺なら、金銭で片が付くように、警察・債権回収業者という圧力をちらつかせて危機感を煽る。フィッシング詐欺ならパスワード漏洩があった、支払いができていない、カード番号の確認ができないのでサービスを停止するなどと言って、危機感を煽っている。
とはいえ、実際はこの2点、大抵の詐欺が当てはまることでもある。消化器販売詐欺もそうだし、結婚詐欺も近い部分あるし(笑)。まあつまりだ、一般的な詐欺でもこうしたフィッシング詐欺でも、この二点に注意をすればいいということ。理論としては、逆説的に捉えればいいのだから
って事になるわけだが、まあ世の中何でも疑って生きてると息苦しいし、危険がないなんて思いこんでいるヤツに限って事故にあったりするわけで、こんな考え方では生きづらくて仕方がない(それでも生きていける人間は幸せな人だ)。じゃあ現実的な解はって言うと、
これしかない。危機感なんてものは人によって多かれ少なかれ持っているものだから、それをどうこうなんて考え出すと、「出家して精神修行すべし」なんて結論になってしまう。だから危機感はさておいて、なりすましに対する対策なんてこんな当たり前のことしかないわけだ。
もちろん絶対的に相手を信頼し、その身を委ねるというのもあるかもしれない。「あの業者はサービスもセキュリティもばっちりだし、フィッシングに使われる脆弱性なんて絶対にない」と。だが、セキュリティに絶対はない。XSS脆弱性だって、知られ始めたのは最近でも、古くから潜在的に存在してきたものだ。
少し物語風に例えてみよう。それは、いつもの通い慣れた道。ふと目にとめた細い路地の奥。ずっとその側を通っていたけれど、その奥に何があるのかは知らない。いつも薄暗くて、人気がない。何かそう、恐ろしいモノが潜んでいそうな雰囲気すらある。あなたはある日、再びその路地の奥を何気なくのぞき込んだ。するとそこには、切り裂かれた死体と、そこに立ってこちらを見る殺人者の姿が。そしてその殺人者と目が合ってしまったあなた。……数分後、同様にバラバラの肉片となり散らばったあなたは、うつろな思考で考える。「ああ、運が悪かったな」と…。あなたは街に流れていた噂を知らなかった。「殺人鬼が、その路地裏で、標的を物色しているらしい」という噂を。
……まあ↑は志貴とアルクェイドな訳ですが(月姫ネタかよ!)。というのはさておき、分かりにくいたとえでアレだが、あなた=被害者、殺人鬼=詐欺師、通り慣れた道=よく利用しているサイト、路地裏=そのサイトの脆弱性、街の噂=脆弱性情報・フィッシング詐欺の情報・またはそのまま噂でもいい。そう考えると分かってくると思う。つまり、日常良く通る道(信頼できるサイト) の側でさえ危険(脆弱性) は潜んでいるものであり、そこに目を付けた殺人鬼(詐欺師) に、殺されてしまう(詐欺の被害に遭ってしまう) 可能性は捨てきれないということだ。
そんなことを言ってしまうと、じゃあインターネットなんて怖くて利用できないとかいう極論になってくるけれども、それもあながち間違いとは言い切れない。これだけインターネットが普及した現在、現実の世界と同じように悪人はそこかしこに潜んでいるのだから。しかし、気をつけるポイントさえ押さえていれば、比較的安全にネットの世界を渡ることはできる。現実でも、危険を避けようと思えば、ヤバそうな路地裏やヤクザの事務所前をウロウロしたりはしないでしょ? その気をつけるポイントというのは、前述の「知識を得て、高精度の推測を元に相手を判別する能力を身につける」ことだったりもするが、それ以外にも
というのも大切。戦争でもそうだけど、四方八方敵に回して集中攻撃を受けると持ちこたえられないけど、敵対しているのが一つの勢力だけなら何とかできる可能性は高い。それと同様に、自分自身で個人情報をコントロールして、それを出す相手を限定すれば、仮にその相手を対象としたフィッシング詐欺が現れたとしても、その情報を仕入れやすいし対策も立てやすい。何事に対しても「限定する」「制限する」という行動は、自分自身を守るためにも、物事を効率よく進めるためにも、大変重要である。
まあ、ヤフーBBみたいにだだ漏れしてしまうと、例え限定していたとしても意味はないんだけどな。そういう意味でも、常に情報を仕入れて、相手が信頼に足る存在かどうか、見る目を養う必要があるだろう。
…なんか最後はフィッシング詐欺だけでなくてセキュリティ全般な話になってしまったけど、どちらに対しても、まずは情報を仕入れ知識を付けることが肝要だ。
いつの世であれ「智は力なり」である。
個人的備忘録と友人用にメモ。もう今年も終わりですが、年末まで更新遅れっぱなし。
12/22
12/23(3タイトル)
12/24
12/28
12/29
久々の連続更新。まあネタ日記ですが。
一部の友人各位(つーか友人の少ない自分にとってはすぐに連絡の取れる人間ほぼ全てなのだが orz) には話していたのだけど、コレ、欲しい。とても欲しい。
http://www3.soldam.co.jp/sale/rhapsody/1218/images/red.jpg
http://www3.soldam.co.jp/sale/rhapsody/1218/index.html
ちなみに商品の詳細は下記。
http://www3.soldam.co.jp/barestyle/rhapsody/index.html
まあ一見すればご理解いただけるかと思うが、とてもクール。スタンダードモデルはモダンでシックなデザインだし、クリスマス限定モデルは華やいだ感じ。どちらも甲乙付けがたい出来だ。*1
見方を変えると「ルービックキューブみたい」という感もあるが、それもまた良し。こんな洒落たデザインのPCが側にあれば、それだけでもう気持ちも華やぐというものだ。特にクリスマスモデルは女性へのプレゼントとしてもいいかもしれない。メーカーもそれを狙っているのかもしれないが、女性の部屋には映えるだろう。
そんな素晴らしいPCにも難点はある。それは価格。スタンダードモデルだと7万弱、クリスマスモデルでも約6万5000円だ。さらに、このPCは完成型でなくベアボーン。CPUとメモリ、HDDとOSは別に用意しなければいけない。安く見積もっても部品代だけで10万弱、OSも含めると12万近い額になるだろう。
だが、それを差し引いても秀逸なデザインと機能を併せ持っていると思う。コンパクトで場所も取らず、静か。買えるものなら買いたいものだが、先立つものと家に溢れるPC(使えるものだけでも10台超えてた…) を見るに、そんな余裕はなさそうである。
余談だが、最近この会社は女性向けのPCにも力を入れていて、専門店も作っている。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/windy/
以前よりケースのカラーバリエーションモデルを多く取りそろえていた同社だけあって、完成品のPCでもそれは健在のようである。こんなPCなら、彼女へのプレゼントとしても喜ばれるだろう。
……クリスマスプレゼントに、お洒落なPCを彼女に送る。そのPCの壁紙には自分の写真。起動音には「愛してるよ…」とささやくあなたの声。スクリーンセーバーには、デート中に撮った写真がスライドショーとして流れ、否が応でもムードを高める。「PCを起動するたび、あなたに会えるのね…」と、彼女はもうあなたにメロメロです。
これで二人の恋もバッチリだね!!
……俺が女なら、即座に窓から投げ捨てるけどな、そんなPC。
だけど、これをベースとして、今人気の俳優バージョンとか作ったら売れるかもね。例えばペ・ヨンジュンバージョン。壁紙には満面の笑みを浮かべる彼の写真。起動音は「サランヘヨ」と囁く甘い声。スクリーンセーバーは「冬のソナタ」の名場面集。そしてメーラーやブラウザにも彼のお姿が(この辺りはちょっとカスタマイズすれば簡単に実現できる)。……金を持っているオバサマあたりにマジで売れそうだな……。どなたかやりませんか?(笑)。アイデア料は安くしておきますよ?(笑)。
*1:まあソルダム自体には悪評も聞こえてくるけれど、製品が自分の好みに合えばそれでいい。実際自分も MT-PRO 1200 OMEGA 使ってるし。板はちょい薄く感じるけど、まあ満足はしている。以上、補足というか余談でした
今週は新PCを組んでソフトのインストールをし、その合間に友人のPCの面倒も見つつ、PC設定で明け暮れてた訳なのですが、その設定で大きくつまずき数時間を無駄にしたトラブルがあったんで、ちょっと書いてみようかと。
要点に気付いてみればそう難しい問題でもなかったんですが、ネットを相当探しても解決方法が載っておらず(調べきれなかっただけかもしれないけど)、思いつきでやった設定が功を奏した形で解決と相成りました。…では、その過程を。
問題自体はよくある話。「ネットワークのワークグループでPCが見えない(自PCを含む)」というものだ。自宅では複数台のPCをLAN接続しており、それぞれでデータのやり取りをしている。今回はセカンドマシンにXPをインストールし、それをネットワークに参加させたのだった。既にメインマシンもXPをインストールしていたので、2台目のXPマシンということになる。
必要なツールなどをLAN経由でコピーし、設定を進める。そう、この時点ではLAN経由で他のPCが見えていたし、アクセスも問題なかった。それが問題解決に繋がるヒントとなるのだが、同時に問題を複雑にした点でもあった。
一通りのカスタマイズをすませて、再びネットワーク上のPCを見ようとしたとき(しばらくネットワーク上のPCにアクセスしていなかった)。やけに「Microsoft Windows Network」から、ワークグループ一覧を表示するのが遅いことに気付いた。こういう場合はネットワークでエラーが起こっている可能性がある。以前友人のPCを預かって作業していたときに同様の経験があり、そのときもPCが一切見えなかったからだ。ただ、IPアドレスを直接指定してやることで共有フォルダにはアクセスできたため、その時はそれで急場をしのいだのだが。
今回もそのときと同様の症状。IPアドレスではアクセスできるけどワークグループでは見えない。正確にはワークグループにアクセスできない。アクセスしようとすると、
「XXX(ワークグループ名) にアクセスできません。このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。アクセス許可があるかどうかこのサーバーの管理者に問い合わせてください。このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません」
というエラーメッセージが出る。他人のPCを一時的に預かって作業しているときならまだしも、日常的に使うLAN環境で他のPCが見えないと不便きわまりない。そもそもプリンターも共有できないし。ということで、トラブルシューティングを開始した。
まずは別途インストールしたファイアーウォールを停止。……駄目。
ネットワークプロトコルのチェック。……問題なし。
NetBIOS over TCP/IPの設定。……有効になってる。
ネットワークに関係しそうなソフトを停止。……繋がらない。
……
ウキー!! なんでじゃ《゜Д゜》ゴラァァァァァァァァァァァァア!! 俺が何をしたっちゅーんじゃー!! ヌッコロスぞ《゜Д゜》ゴラァァァァァァァァァァァァア!!
………
と、ひとしきりブチギレたところで、基本的なところから間違っているのかもしれないと思い、検索して見つかった下記のFAQページを全てチェックしていくことにする。
http://homepage2.nifty.com/winfaq/networkchecklist.html
……数時間経過……
……ダメだった。orz
相変わらずIPアドレス直ならアクセスできるのに、ワークグループは一切見えない。ユーザーアカウントの設定も関係なかったし、共有名・フォルダ名は「Test」みたいな名前にしているんだから、名前が悪さをしているわけじゃない。ってゆーかXPをインストールしたばかりの時は見えてたんだし、そもそも設定面に不備はなかったはず。サービスもチェックしてみたが、共有に関係のあるサービス「Computer Browser」は自動起動するようになっていた。ただ、何故か停止していたので、再度起動させてチェックしたものの、やはりPCは見えず。
あーもう何がなんだか。
……と、ここで眠気に耐えられなくなって寝た。
後から考えれば、この時点で自動起動していたはずの「Computer Browser」サービスが、なぜ何もしないのに停止していたかをよく調べれば、問題解決も早かったのだが。眠気に負けてそこまで調べなかった自分が情けない。
翌日起床して、何となく思い立ちWindows 2000を入れたPCを起動してみる。つまり、XPマシン2台を含めて計3台起動している状態だ。そうすると、全てのPCがワークグループ上に見えている。アクセスしても問題はない。ここから考えられることはといえば、やはりサービス。2000が間に挟まればアクセスできるというのなら、何かしらのサービスが起動していないために、XPだけだと接続できない可能性が高い。
「Computer Browser」サービスは自動起動する設定になっているものの、やはり停止状態になっている。システムログを追ってみたら、
「Computer Browser は次のエラーで終了しました: タイムアウト期間が経過したため、この操作は終了しました。」
というエラーで停止しているようだ。「警告」に属するエラーなので、自然停止というよりはタイムアウト(時間切れ) を起こす何らかの要因があって停止したと見るのが自然。
ではその原因は何か。タイムアウトする原因と言えば、ファイアーウォールでのパケットフィルタリングがまず頭に浮かぶ。しかしこれを停止してもXPだけではアクセスできなかったし、2000を立ち上げればファイアーウォールがあっても問題なかったことから、選択肢から外れる。
次に考えられるのは、自分のPCの構成に関わる問題だ。自宅PCは全てLANカードを2枚差ししており、1枚がルーターに、もう1枚がギガビットハブに繋がっている。共有はギガビットハブを介して行われ、ルーターに繋がっているLANカード側でのファイル共有はできないように設定していた。ここが問題なのではないかと思われたのだ。
この形、確かにそれぞれ独立したネットワークを構築しているだけだが、LANカードを2枚差しして使うようなネットワーク利用法といえば、インターネット接続の共有機能がある。もしかしたら、XPではこのようなネットワークの利用をするときにでも(ルーター的な役割を与えなくても)、それに関わるサービスを有効にする必要があるのではないか。
そこで、Windows標準のファイアーウォールは使わないし、インターネット接続の共有もしないから、という理由でオフにしていた「Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)」サービスを起動してみる。
……見えるようになったよ。orz
今までは2000をメインに使ってて、特にサービスをいじらなくても問題なく見えていたから、このサービスが鍵だとは思わなかった……。セキュリティとパフォーマンスアップのために、不要なサービスを色々切っていたのが仇となった形だ。しかし2000の方でも不要と思われるサービスはかなり停止してるんだが、問題がなかったのは何故なんだか。他の重要なサービスに含まれているんだろうかねぇ。
あと気になるのは、友人のPCは1枚しかLANカード積んでないんだけど、それでもPCが見えなかったのは何故なのか、という点。LANカード2枚差しのPCがLAN内に1台でもあったら、その2枚差しPC上で「Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)」サービスを動かさないとダメって事なのか…。この辺りはまた他人のPC修理を引き受けたときにでも検証してみよう(笑)。(覚えてたら)
と、まあ色々とあったけれども、こうして問題は解決したのでありました。くそう、はじめは問題なかったから、ついつい後からインストールしたファイアーウォールやソフトにばかり注意がいってしまった…。途中でいじったサービスの有効・無効の設定を全てデフォルトに戻すとかすれば解決は早かったのに…。
ちなみに上記「Computer Browser」サービスと、「Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)」サービスは、どちらともLANに繋がっているPCのうち、1台でも有効にしておけばOK(全PCがLANカード2枚差しな当方の場合)。「Computer Browser」はマスタブラウザ関係のサービスだから、1台さえ有効になっていれば問題ないし、「Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)」サービスも、1台が名前のやり取りを管理できれば問題ないんだろう。
個人的備忘録と友人用にメモ。アリスの館7、発売前日に届いたのに放置中……。アリスソフト ユーザークラブの会報によると、近々ユーザークラブの改変を行うようで、時代の流れを感じるなぁ。10年近く会員でいただけに今後も有料会員でいつづけるだろうけど(有料会員制が残る限りは)、大手とはいえ常に変革意識を持っていないとダメ、って姿勢が見えて個人的には好印象。一般の大企業病にかかった会社や官公庁に見習って欲しいですな。
12/17
Windows XPのみ(2000を含まない) の環境下で
- 全PCがLANカードを2枚差ししている
- 片方のLANカードでは、ファイル共有の設定を無効にしている*1
とき、ワークグループにアクセスするためには、
- 「Computer Browser」サービス
- 「Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)」サービス*2
の両サービスを、そのLANに繋がっているPCのうち、少なくとも1台で起動させておく必要がある。なお、今回のテストはXP SP2のみを用いてのテストなので、SP1環境では違った結果になるかもしれない。
相変わらず大好評絶賛放置中なはてなダイアリー。一応住所登録は白紙に戻ったため居続けるつもりですが、ここに書く日記の内容といえば、最近ほとんどmixiに書いたヤツのアレンジバージョンだし、どうしたものかと。
そういえば11月5日の日記で、はてなのデータをコンバートするツールとかあれば、他のブログサービスに移るの楽だよなぁって書きましたけど、既にあったみたいですね。はてなのデータ形式をMovable Typeにコンバートするツールが。
自分の日記で試してみたところ、データがコンバートされて、1つのログファイルとして保存できました。うーん、今後自宅サーバーとかに移行するときには便利そうだ。Mixiにも対応してくれるとなお嬉しいけど、それは望みすぎかな。そっちは自分でバックアップを取っておこう。
さて、話は変わって。またまた昨日の話になりますが、久々のハンダ工作(と言っても配線2本を繋ぐだけ) なんぞやっていたので、それについて少し書こうかと。しかしなぜハンダ工作が必要だったのか、それを語るためには、まず今の自分のPC環境から話さなければならないだろう。
自分が使っているPCには、データの移動や受け渡しを容易にするため、またHDDをデータ保存メディアとして使っていることもあって、リムーバブルHDDラックというブツを搭載している。いくつかのHDDをその都度切り替えてデータを参照できる、かなり便利なアイテムなのだが、ただひとつネックがあった。
それは、HDDを入れ替えるためには必ず電源を落とさなければいけないこと。ラックのHDDが少ないうちはそれでも良かったが、時間が経つにつれ数が増え、どのHDDに何が入っているのか分からなくなってきていた(複数ch自動録画していると、HDDがどんどん増殖するのですよ…。消せばいいんだろうけど、整理が面倒で)。その辺りは運用でカバーできる問題だとも思ったが、それだけではカバーできない場合もままあり、このシステムをより便利にしたいという思いもあった。
ということで冒頭のハンダ工作に話が戻る。そう、はんだごてを使って作ったものとは、HDDを電源を切らずに交換できるシステム、則ちホットスワップできるリムーバブルHDDラックなのだ。
などと言っても、自分にそんなシステムをはんだごて一つで作れるわけないので、市販されている部品を使って作り上げただけなのだが。
・簡単に安くて速い HDD ホットスワップケースを作る
http://www.lares.dti.ne.jp/%7Eyouderng/special/sp03.html
このページを参考に(というかそのまま)、部品を購入してハンダづけ、各種ケーブルを配線した。そして、どきどきの動作テスト。ハンダづけをミスってたら火を噴くとか書かれているだけに、相当に緊張した。しかもメインマシンでテストするという命知らずな俺(配線とか面倒なんで)。これでシステム巻き込んで死んだら首を吊ろうと思いつつ電源オン。
……
動いた……(*´д`*)エクスタシィー。
だが今試したのは電源が入るかどうかだけ。HDDを差して動かしてみないことには、うまくいったかどうかなんて判断できない。意を決し、動いているPCにHDDを差して動かすというt.A.T.u. タブーに挑戦! うおりゃあ!!(そっとHDDをラックに差し込む) てりゃあ!!(振動を極力抑えて最後まで押し込む) …キィエエーッ!!(震える指でラックのスイッチを入れる)
……
認識した……(*´д`*)ワンダホゥー。
やったよ父ちゃん。巨人の星を掴んだよ。と飛雄馬ばりに目を星にして夜空を見上げた俺。その夜、俺の目には星々が、少し滲んで見えた……。 (完)
そんなモノローグの途中ですが、ここで緊急ニュースです。上記ページにも書かれています通り、SeagateのHDDと相性が良くないらしく、中身を読もうとするとエラーとなるHDDが発見されました。
なお発見者のくりゅえる氏によりますと、Seagateでも問題のないHDDと問題の発生するHDDがあり、2台中1台にしか問題は出ていないが、と前置きした上で、このホットスワップシステムとの相性が良くない可能性はあると発表されました。なおMaxtor製HDDについては、3台調べた限りでは問題がなかったとのことです。
くりゅえる氏は、引き続き全てのHDDでテストを行っていきたいと語っておりますが、最近データ保存に使うHDDのメーカーを、故障率の高かった Maxtorから、一度も故障したことがなく、さらに5年保証を発表したSeagateへと移行し始めており、氏の今後の動向が注目されます。
また、氏に近い関係者筋からは、氏が12月中旬に発売が決定した
・Change Tank
http://supertank.iodata.jp/products/nakahdrm5/
というホットスワップシステムに並々ならぬ関心を寄せているとのことで、現在のホットスワップシステムを捨て、こちらに移行する可能性もあり、予断を許さない状況です。
同関係者によりますと、氏は「このホットスワップ基板が出ることが分かっていたら、IEEE1394のホットスワップシステムなんて作らなかったのに。俺が基板買った直後に発表すんじゃねえよ! ・゜・(ノД`)・゜・。ウエエーン」と話していたということで、この商品に人柱も辞さない覚悟で特攻するという見方をしております。
以上、くりゅえる氏の自宅内より、自作自演でお送りいたしました。
個人的備忘録と友人用にメモ。常に遅れ続けておりますリスト更新。
12/10
ここ最近、熱を出して寝込んでいるというのに、他人様のPCを組んでその上設定作業までやらなくてはいけないハメになってたくりゅえるです。まあ寝込むことになった原因は、間違いなく前回の日記で書いた早朝からの行列のせいですが、それを言ったところで自業自得なので仕方ないわけですけども。(それにその並んだ当日にPC作成を頼まれたし…)
まあ先月の29日くらいですか、ようやく体調が少し回復しまして、その知人用PC作成及び多少のPC作業なんぞ行っていたのですが。さすがに当初予定の12/1には間に合わず、2日に納入作業と相成りました。
で、帰ってきたの、午後11時。
向こうに着いたの、午後3時。
…都合7時間作業してましたが、何か?
……オーケー、話を整理しようじゃないか。
まず到着してだな、とりあえず雑談だ(オイ)。そんなこんなしつつ旧PCからHDDを取り出し、全データを新PCにコピー。そして雑談だ。コピー終了までやることないからな。で、コピーが終わったらメールデータ・アドレス帳の移行だ。今まで使っていたOutlookのデータをそのまま新PCのOutlookに移行するのなら話は早いんだが、今回は別のメーラーに移行することにした(俺の猛烈アタックにより) ため、そこで手間取った。
まず、どこに元々のOutlookのデータがあるのか分からない。一通りデータフォルダを探してみても見あたらない。最終的には拡張子名から検索をかけて発見。次にそのデータをどこにコピーすればOutlookに登録されるのかが不明。データを移行するためには、まずOutlookにデータを保管してやる必要があるのだが、それをどこに移動すれば登録されるのか分からなかった。それもどうにかこうにか探し出して登録。その後メールのデータを移行。アドレス帳は分かりやすい場所にあったのでこちらも難なくコンバートできた。
と、こう書くとすぐ終わった感があるが、ここまでで1時間近く掛かっている。下調べは十分行ったつもりだったのだが、データの場所まで把握できてなかったのは俺の凡ミス。しかしまあ新PCはネットにも調子よく繋がるため、調べ物しながらでも作業ができたのが救いだった。
で、その後雑談しつつお気に入りをFirefoxのブックマークへ移行。これは親戚の家でも作業した事があるため、簡単に終わった。続いてメールアカウントの設定を行ったのだが、IDとパスワードが分からないという事態に。本当はPOPサーバやSMTPサーバの設定すら分からなかったのだが、そちらはうろ覚えの記憶で埋められたものの、IDとパスワードが分からないではメール受信ができない。
事前に新PCにHDDを取り付けてデータ移行する前に、旧PCでその辺りの設定をメモしておくんだったと後悔してもあとの祭り。とりあえずこの問題は後回しにしてプリンターの設定をすることにした。ところが、こちらでもトラブル発生。プリンターポートに繋いだプリンターと通信できない。ドライバを色々試してもダメ、ポート設定を変更してもダメとダメダメ尽くし。
この辺りで時間も食事時となったため、3人で食事する(運転手兼トーク要員として友人が同行していた)。食事中もプリンターのことを考えつつ、しばらく前に辞めた某プロバイダーの販促業務について、悪口 真摯な意見を交換したり、エロトーク 人生観を語り合ったりと、とても有意義な時間となった。
さて、食事も終わってプリンターの設定をしなければならないが、「プリンターポートがダメなら、USBを使えばいいのよ」と、かのマリー・アントワネットも言っている(脳内妄想)。ということで、幸い付いていたUSB端子を使えば通信可能になるのではと、一縷の望み託してパイルダー・オーン!!(御大風に)
……見よ、あれがパリの灯だ。
じゃねえ、プリンターの通信確立の証だ。テスト印刷もOK。これで全ての設定は終わったのだ。長かった俺達の旅は終わった。「続・俺達の旅」にご期待下さい。 (FIN)
なんてエンドロールが頭の中を流れる中、横でぽつりと知人がひとこと。
「外付けHDDからのデータ移動は?」
………
忘 れ て た 。
ということで、エンドロールが急速に巻き戻されてクライマックスシーンへと逆戻りした俺は、旅を続けた。つーか外付けHDDを繋いだ。
認識しない。
何故だ。
何故なんだ。
昨日までは認識していたはずのHDDが、
今差し込んでもピクリともしない。
死んでいる?
死んでいるとでもいうのか?
おおゆうしゃよ、
しんでしまうとはなさけない。(ドラクエ? 発売記念)
ここでまたしばらく詰まる。よく見るとこの外付けHDDはSCSI。それをUSBに変換するアダプタ経由で、PCと接続するタイプ。ふとアダプタを触ってみた。グラグラしている。ちょっと差し直してみた。見慣れたハードウェアの認識画面。そうか、さっきこのUSBアダプタのケーブルをプリンターに流用した時、抜けかかってたんだ。
……
キ○ヤシ 「全て、宇宙人の仕業だったんだよ!!」
MMR 「な、なんだってー!!」
からくも宇宙人の魔の手から逃れた俺達は、データを救い出すためHDDにアクセスする。するとそこに、見慣れた、けれどこの場合最もふさわしくないメッセージが表示された。
「このHDDはフォーマットされていません。フォーマットしますか?」
………
俺達 「な、なんだってー!!」
決してネタじゃないあたりが本当に悲しいが、認識するもののデータが読み出せないというか、正しく認識されていないというか、40GBのHDDが20GBしか認識されておらず、しかも未フォーマットでフォーマットしろや(゜Д゜ )ゴルァ!! と文句たれてくるわけで。当然フォーマットなんぞしようものならデータは吹っ飛ぶこと確実。システムを再起動したり、色々差し替えたりしたものの結果は同じなので、一番シンプルかつ、一番手間のかかる方法でデータの取り出しを決意する。
則ち、旧PCの再稼働。
現在の状況は、新PCに旧PCのHDDを差している状態。これを外し、元通りに旧PCに組み付け、配線を繋ぎ直して旧PCを起動。その後外付けHDDのデータを旧PCのHDDへコピーし、そのHDDを外す。そして再び新PCに組み込んでデータを移動。これでデータは取り出せるはず(外付けHDDが死んでいなければ)。
しかし、配線外してバラして取り付けて配線してデータコピーしてまた配線外してバラして取り付けて配線してデータコピー……って書いてる俺まで混乱してきそうな作業を行うのは、とても面倒。
作業は単純だが、面倒。
だけどやるしかない。
彼らは、立ち上がった。
[プロジェクト X’ -自作者たち-]
彼らは、ドライバーを手にした。
それは、何の変哲もない、ドライバー。
しかし、彼らは、このドライバーで奇跡を巻き起こした。
つかの間の奇跡を。
「春が来て、ずっと春だったらいいのに」
「あの子は今、つかの間の奇跡の中にいるんです」
「奇跡は起こらないから、奇跡っていうんですよ」
「ボクのこと、忘れて下さい…」
……
雪が降っていた。
思い出の中を、真っ白い結晶が埋め尽くしていた。
数年ぶりに訪れた白く霞む街で、
今も降り続ける雪の中で、
俺はひとりの少女と出会った。
……そして、今、鮮やかに。
HDDは、動き出す。 (ドギャーン!!)
その作業に掛かったのは午後8時を半分ほど廻ったころだったと思う。データをコピーするついでに、とりあえず放っておいたメールのIDとパスワードもサルベージし、メモした。これでようやくデータの移動も全て終わり、メールも読み書きできるようになり、全ての作業が終了した。
そして知人に別れを告げ、9時50分頃、家路についた俺たち。
だけど俺の胸には、どこか喪失感だけがあった。
いつか失くした片翼を、ずっと探し続けているような、そんな空虚な気持ち。
時間が過ぎ去っていけば、この気持ちも、時とともに無くなるものなのだろうか。
そんな気持ちを抱えたまま、この日記を書き終わろうとしたまさにこの時。
やっと、わかったんだ。
そう、答えはとても近くにあったのだと。
今、やっと気付いたよ。
あなたへ伝える、この言葉を。
サ ウ ン ド の 配 線 忘 れ て ま し た 。
………
ごめんなさい。m(__)m
個人的備忘録と友人用にメモ。今日というか、すでに昨日ですが発売のソフトです。
12/03