過去のfoltiaサーバーの状況 でも書いたとおり、録画用ディスクとして2TB HDD(非AFT) を使用していたけれど、最近録画予約を入れすぎているせいか(あとtsファイルを消さない運用のせい)、1.5ヶ月程度でHDDがいっぱいになってデータ退避が必要になってきたので、このあいだBuffshopで買ってSMARTエラーは出なかったけどアクセス速度が不安定なHGSTの4TB HDD(AFT) を録画用ドライブとして入れ替えたので、作業内容を忘れないようにメモ。
ちなみにそのHDD、アクセス速度グラフはこんな感じでかなり不安定。FromHDDtoSSDのエラーチェックに15時間以上かかった。他の環境で使うのも恐ろしいので、最悪消えても俺が嘆くだけですむ録画マシンに投入。
比較として、こちらが同型番HDD・別固体の速度グラフ。FromHDDtoSSDでのエラーチェックは8時間程度で終了。(他の同型HDDでもほぼ同じグラフだったので、上記1台のみ外れだったっぽい)
Buffshopのアウトレット品とはいえ、HGSTは信頼性が高くて性能が安定しているものという期待があったのでちょっと残念ではあるものの、そもそもアウトレットだし、外れはどんなドライブにもあるものなので致し方ないかな。(HGSTはトータル13台購入のうち、SMARTエラーで返品したものを含め、外れたのは2台目)。
とまあ、相変わらず本題と関係ない前置きでアレだけど、以下作業内容を。
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録画マシンに使っている 富士通 PRIMERGY MX130 S2 では、SATAの空きポートがあるので、入れ替え予定のHGST HDDを同時に接続し、foltia ANIME LOCKERを起動・データをrsyncでコピーした後にHDDを入れ替えるという手順を取った。
その際、HDDシャドウベイが2基しかないので、ケースを外したままでHDDを取り付け、移行作業を行った。また、電源コネクタは2系統あるものの、1系統はシャドウベイのシステム・録画データ用HDDに使用しており、もう1系統は光学ドライブに使用されていて実質空きがないため、光学ドライブ用のものを外して接続する必要がある。
ハードウェアの準備ができたらデータ移行作業に移るわけだけど、まずはHDDのパーティションを切る必要がある。ちなみに今回の作業では、追加でソフトウェアのインストールなどする必要はなかった。(foltia ANIME LOCKER 4.0.9使用時)
今回初めてAFTをLinux環境で扱ったのでちょっと手間取ったけれど、こちらのサイト様の情報 を参考に、まずは接続されているHDDの確認から。
# parted -l
として、HDDの接続を確認すると、自分の場合は /dev/sdc で移行先のHDDが認識されていた。
Model: ATA Hitachi HDS72404 (scsi) Disk /dev/sdc: 4001GB Sector size (logical/physical): 512B/4096B Partition Table: msdos
続いて
# parted /dev/sdc
として、/dev/sdc のパーティション操作画面に入る。
(parted) print
として、ラベルが存在しないか msdos 等と表示されたら、gptへのラベル変更を行う。(自分の場合は事前に誤ってfdiskを実行していたので、msdos という情報が残っていた)
(parted) mklabel gpt
とし、ラベルを変更したら(変更時には確認が表示される)、再度情報を確認。
(parted) print
Model: ATA Hitachi HDS72404 (scsi) Disk /dev/sdc: 4001GB Sector size (logical/physical): 512B/4096B Partition Table: gpt
こんな感じになっていたら、続いて領域確保を行う。が、その前に
(parted) unit s
として、領域確保をセクター単位で行うようにする(AFTへの対応のため)。他のサイト様の情報などを見ていると、最近のCentOSなら自動でAFT対応してくれそうな気もするけど、念のために。
(parted) mkpart primary 2048s -1s
として、2048セクターからパーティションが開始されるようにする。-1s は、最終セクタより1セクタ少ない部分までを確保するようにという命令の模様。実際に指定できるセクターが変更になるという警告が出たら、yes として続行する。
領域の確保ができたら、再度
(parted) print
として、下記のようにきちんとパーティション作成ができていればOK。
Model: ATA Hitachi HDS72404 (scsi) Disk /dev/sdc: 4001GB Sector size (logical/physical): 512B/4096B Partition Table: gpt Number Start End Size File system Name Flags 1 1049kB 4001GB 4001GB primary
quitと入力して終了する。
(parted) quit
XFSに必要なソフトウェアは(おそらく少し前のバージョンアップ時に) 入っているので、単純にコマンド入力するだけでOK。
# mkfs.xfs /dev/sdc1
フォーマットが終わったら、続いてデータ移行のためにドライブをマウントする。今回は以下のようにした。
# mkdir /mnt/newdrive # mount /dev/sdc1 /mnt/newdrive
マウントできたら、rsyncでデータを移行する。foltia ANIME LOCKERの録画用HDDは /home/foltia/php/tv にマウントされているので、以下のように入力した。
# rsync -av /home/foltia/php/tv/ /mnt/newdrive
録画されているデータ容量によっては時間がかかるけど、しばらく放置し、コピーが終わってプロンプトが表示されていればOK。
自分の場合、これまでの録画用HDDはEXT4でフォーマットされていたので、fstabを修正してからHDDを物理的に入れ替える必要がある。そのため、まず
# vi /etc/fstab
として、現在の内容を確認する。すると、一番下に
/dev/sdb1 /home/foltia/php/tv ext4 rw,suid,dev,exec,auto,user,async,noatime 1 1
という行があったので、これを
/dev/sdb1 /home/foltia/php/tv xfs rw,suid,dev,exec,auto,user,async,noatime 1 1
として、XFSを使用するように変更。保存してviを終了したら、
# shutdown -h now
と入力して電源を落とした後に、録画用HDDを新しいものに入れ替えて再配線し、電源を入れ直して正常に起動・録画データの再生等ができれば移行作業は完了。
今回のHDD移行を行った結果、現在のfoltia ANIME LOCKERマシンは以下のような状態に。ハードウェアトラブルがなければ、当面はこの構成のままで使えるかなーと。
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