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はじめに – なぜFAXサーバーを構築したのか

今どきFAXなんて自分はまず使わないし、やりとりはメールと電話で十分でしょとか思っていたものの、一部のクライアント様はご老齢のためメールの使い方がよく分からず、FAXで書類データを送っているとのことで、必要に迫られてFAX番号を用意するハメになったのがそもそもの始まり。

とはいえ滅多に使わないFAX受信のために専用機とか複合機を用意したり、それにかかる電気代や用紙代を支払うのもバカバカしい。一部の複合機は本体で内容を確認して印刷するかしないか決められるみたいだけれど、小さい画面で確認するのはつらいし、FAX受信内容をメールで送ってくれるhpの複合機はいい値段がするし、投資対効果に見合わない。

それではとネットFAXサービスを検討してもみたけど、月額費用がかかったり、3ヶ月使わないと強制解約になったり、受信枚数が多くなると別途追加料金がかかったりで、やっぱりコストがかかる。どうしたものかなーと思いつつ、そういやWebサイト運営と実験目的でVPS借りているんだし、そこにAsterisk入れて、電話は月額費用がかからない FUSION IP-Phone SMART でFAXサーバー構築すれば、ネット FAXサービスと同様の使い勝手になるんじゃね、と思い至った次第。

……というのが1年ちょい前の話。その後すぐ受信専用としてAsterisk + FUSION IP-Phone SMART を使ってSaaSes Osukini VPS上にFAX受信環境を構築し、無料で維持・受信できるFAXサーバーとして1年弱運用していたものの、SaaSesのサービス終了に伴って、サーバー環境を GMOクラウド VPS に移転することになったため、これを機に送受信できるよう設定してみたというのが今回のネタ。

テスト環境として、VPSを2つ(SaaSesと GMOクラウド VPS )、FUSION IP-Phone SMART を2番号契約してそれぞれ認証・電話番号部分以外は同一設定で、相互に送受信でき、受信した内容はメール添付で送られてくるところまで確認した。

ということで前書きが長くなったけど、本文はもっと長いので、何とか最後まで読み進めていただければ幸い。あ、あとFUSION IP-Phone SMARTの電話番号は取得済みとして話を進めているので、事前に電話番号の取得をお願いします。

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